次回の個展に向けて
今後の作品制作のことを考えて、書き留めておきたい。 私のここ数年の作品の作り方は、土地で取材を行い、そこで聞いた過去のエピソード、そして現在のエピソードなどを繋ぎ合わせて一つの物語を作っていくような描き方だった。そこにはその集落全体の歴史もあれば、ごく個人的なエピソードもたくさん含まれている。 作品の内容はとても現実的で、事実に基づいていた。 これを一つのシリーズとして、一区切りにしたい。 次に私がやりたいことは、物語化することだ。 ノンフィクションから生まれたフィクション、ファンタジー。 これまでも物語的な要素があったけど、はっきりとそう移行してみたい。 よく絵本にしてみたら良いのでは?と聞かれるけど、それと近いかもしれない。 昔の人たちが民話を作ったように、創作をしてみたい。 これは今までの活動と地続きのイメージで、やはり作品を作る前のリアリティのある取材は欠かせない。 押さえていた自由なイメージを、今度は少しずつだしていきたい。 すごくまどろっこしいことをやっていると思われるけど、自分の中では順序があって、そこをいったりきたりしながら作品化